刺繍初心者向けのクロスステッチという技法についてステップ0で、クロスステッチのやり方は、何となーくご理解いただけたでしょうか?
ここでは、必要となる道具や材料について、ご紹介したいと思います。
3,000円以下で始められます。
いきなりお金について書くのはどうかと思いましたが、そうは言っても、自分が考える以上に費用がかかって、お財布と相談するようになると、楽しめなくなりますので書いておきます。
初めは1,500円〜3,000円くらいです。
(3,000円はかなり多めに見積もっています。)
この価格は、初心者向けに販売されている材料と必須道具となります。
いつも使う道具として準備するハサミ、ペン等は、数百円の物を想定しています。
刺繍が楽しくて趣味となってくると、こだわった道具を使い始めます。
大きなキットになると、価格もだんだんと上がってきます。
そうなると、いくらでもお金はかかってきますので、そのあたりはご自身で判断してくださいませ。
あくまでも初めて挑戦する方におすすめの小さなキットを使った価格です。
材料はどこで手に入る?
3,000円くらいなら挑戦してみようと思われた方、次は、道具を準備して、材料を買ってくることになりますね。
クロスステッチを始めるには、最低限必要なものが、布、針、糸、ハサミが必要です。
これをどこで揃えるのかをここでは紹介していきます。
手芸店
実際に見て買いたい方は、お近くの手芸店ですが、刺繍の専門店は少なく、手芸店になると思います。
手芸店では、多くの手芸資材を扱っているため、クロスステッチキットは少ないかもしれません。
私の住んでいる(地方の町)では、比較的大きな手芸店でもクロスステッチキットは少ないようです。
ただ店頭になくても、カタログでの取り寄せをしてくださることもあるので、お店の方に問い合わせてください。
専門店がお近くにある方は、とにかく数が多いので(専門店ですから)必ず、迷います。
お店の方に相談するのが懸命だと思います。
インターネット、通販
これを読んでくださっている方は、スマホ、パソコンを使ってお買い物をされる方がいらっしゃると思います。
「クロスステッチ」で検索すると、手芸店、刺繍専門店がヒットします。
刺繍の専門店に行くのと同様、大量のキットが出てきますので必ず悩みます。
この後で、キットを紹介していますので、ご参考になさってください。
注意すること
最初だけは、ご注意いただきたいことがあります。
中古品と、100均や安価過ぎるものです。
廃盤になったキットや図案を求めて、中古品を探すこともありますが、材料が全部揃っていなかったりということも無きにしも非ずです。
あと、安過ぎるもの中には、品質の問題で糸通りが悪く、作業し辛い場合もあります。
品質が良くて安い物もあるとは思いますが、見分けがつくまでは余計なストレスを無くすためにも、手芸店や手芸品を扱っているサイトで、手芸メーカーさんの製品を探すのが良いと思います。
どんな商品を選ぶのか?
次は、材料を選びます。
クロスステッチのキットを買えば、必要な材料がある程度揃いますので、まずはキットから始めてみてください。
クロスステッチのキット
キットは、お好みのデザインをお選びいただけばいいのですが、見た目でひかれて買ってしまい、実際作ることになって困ってしまわないように、私の個人的おすすめをご紹介いたします。
なるべくクロスステッチだけのキットを探す
刺しゅうキットは、技法によっていろいろとありますが 、クロスステッチと書かれているものを選んでください。
クロスステッチと間違いそうなキットもありますので、次に注意するキットを書いておきます。
クロスステッチ以外の技法は避ける
パッと見てクロスステッチと似ているような雰囲気の「カウントステッチ」「こぎん」です。
「カウントステッチ」は、それほど難しい技法ではないのですが、クロスステッチ以外の技法を使うので、混乱しそうな方は避けた方が良いかと思います。
「こぎん」は、パッケージを見て違うことに気づきやすいかもしれません。
こぎんはクロスステッチとは、全くやり方が違いますのでご注意ください。
他にも、「地刺し」(戸塚刺しゅう研究所様の商標登録)というのがあります。
「地刺し」も、いくつかの技法を使います。
クロスステッチとは異なるので、ここではおすすめしませんが、刺繍初心者向けのキットで、可愛いデザインが展開されていますので、挑戦しやすいと思います。
海外のメーカーのキットは避ける
海外のキットを購入することも、比較的容易になってきました。
添付の説明書が、理解できない言語のキットを最初から使うのは避けた方が良いと思います。
慣れれば説明書が理解できなくても作業できますので、その時、挑戦されるのが良さそうです。
選び方
「初心者向け」「初級」というふうにレベル表示があれば、それを参考にしながら、パッケージの完成写真をじっくりと見てください。
あとは、自分の好み、簡単そうに見えるものを基準に選びます。
自分の好み
初心者向けは、子供向けのデザインが多いようです。
お子様がいらっしゃる方は、ご自身の好みではなくお子様の好きそうなデザインを選び、プレゼントとして製作されると、目標があって楽しめると思います。
小学生向けのデザインは自分には面白くないと感じる方は、初級を探してみてください。
初級になると、大人向けのデザインも多く発売されている感じがします。
比較的自分好みの色、デザインをお選びいただくと、完成後、使う、飾るという楽しみ方ができますので、作って終了とならない為にも、好みはある程度重要だと思います。
簡単そうに見えるもの
好みの次は、簡単そうに見えるものを選ぶのが良いかと思います。
簡単そうとは、完成写真を見て、刺繍糸の色数が少なく比較的クロスの数が少ないものです。
クロスの数が多くなればなるほど、作業量が増えます。
作業量が増えると、時間がかかり、間違いも多くなります。
完成までの道のりが短く、それほど苦戦しない方が楽しめると思います。
私の経験ですが、小さい図案でも、完成すると達成感があり、楽しいんです!
キット内容の確認
挑戦して見たいキットが見つかりましたか?
次は、そのキットに入っているものを確認しましょう。
布、針、刺しゅう糸が、最低限入っていることを、ご確認ください。
写真のように、キット内容が示されています。
ネット通販の場合も、内容の記載があると思いますので、確認してから注文されることをおすすめします。
キット以外で必要なもの
ご自身で準備するものは、ハサミとペンです。
ペンは熱で消えるフリクションペンが便利です。
この他、キットによっては、定規や縫い糸などが必要となることもありますが、いずれも、家にあるものを使っていただければ十分です。
ハサミも、文具用でも何でも大丈夫です。
刺繍枠は、無くても大丈夫ですし、小さなキットは刺繍枠を必要としない物もありますので初めから買う必要はありません。
おすすめのキット
実際に販売されているキットの中から、 私の個人的趣味で、おすすめキットをご紹介します。
ルシアン(コスモ)のキット
コスモ刺しゅう糸の株式会社ルシアンさんから発売されているキットです。
「ルシアンオンラインショップ」の中にも掲載されており、「コスモ刺しゅうキット」→「難易度」→「初級」と指定していくと、こちらの「和もようのクロスステッチ」があります。
「初級」の下に「初心者向け」というカテゴリーがあるので、難易度が少し上がりますが、大人向けが良いかと思いこちらを選びました。
使用する刺しゅう糸が2色、デザインが比較的少ない目数でできていて間違いにくい、間違えても、気づきやすいということで選びました。
作る時、飾る時の両方で使える刺繍枠もついている為、刺し終わったら、裏の処理が必要ですが、すぐに飾ることができるキットです。
オリムパス
オリムパスさんも、初心者向けキットを発売されています。
完成したらキーホルダーになるケースがついている可愛いキットもあります。
キーホルダーのキットは、小さすぎて作業し辛く感じるかもしれません。
上で紹介しているルシアンさんのキットよりも、短時間で完成するはずです。
イルカのデザインは、10年以上前に私も作りました。
キーホルダーの裏に名前を書くシートを挟み込み
子どものカバンにつけて使っていました。
まとめ
私が、知らないことを始める時に、疑問に思う事を中心にまとめてみました。
情報はたくさんあった方が良いけれど、たくさんあっても迷ってしまって、肝心の最初の一歩が難しいという経験もあり、個人的見解で、最低限の情報をまとめたつもりです。
刺しゅうに興味を持たれた方、お一人でも気軽に初めの一歩を踏み出していただけると嬉しいです。